WITH A SMILE

救急だからこそ「笑顔で挨拶」が必要

山形県立河北病院 院長
医学博士
多田敏彦

河北病院の使命とは?

はい、山形県立河北病院院長の多田敏彦です。麻酔科です。県民の「困ったをワンストップ」したいと思います。完全解決を考えている訳ではありません。「繋ぐ」ことが大事なのです。病院なので医療介護福祉系の「困った」を繋ぎたいと思います。病院がワンストップしたいと考えた時、病院が具備すべき機能が決まります。私どもは救急医療・急性期医療・包括ケア医療・緩和ケア医療という4部門を持つ多機能病院を運用しています。つまり「困ったをワンストップ」とは、救急から在宅復帰までを一元的に対応する、ということです。そして解決出来ない問題は次の組織に「繋ぐ」、そんな架け橋になりたいと思っています。

「繋ぐ」べき問題とは?

救急含め医療は当然なので、そこは省略します。例えば、以下のような問題です。検診で要検査を指摘された県民が困っている、認知症の診断書が必要で困っている、今後住むところが心配で医療機関受診できない、がんと診断されたけど今元気なので具合が悪くなってから受診したい、健康の心配を専門的に解説してほしい、服用している薬が多いので減らしたい、安心して退院するためにどんなサポートがあるのか知りたい、重篤な病気の場合は大きな病院を紹介してくれるのか、「ほどほど医療」と「とことん医療」をどう選択すればいいのか、みたいな正面から聞きにくい案件にも誠実に対応します。しつこいようですが、私どもが解決できない場合でも、もっと分かるであろう組織に繋ぐ、そうした対応を行います。

医療者としての心構えで大事なことは?

「お話を伺う」という姿勢です。そして「笑顔で挨拶」です。「笑顔で挨拶」は絶対必要です。

病院が欲しい人材像は?

まず、普通のヒトであってほしいと思います。普通にお話しが出来る方、普通に挨拶が出来る方です。「見て聞いて感じる」という救急蘇生で学習したことを日常の臨床に投入出来る方です。「聞いて」は重要なポイントです。前途した「お話しを伺う」という姿勢です。分かり易く言えば、救急外来を受診した方に「なんで昨日来なかったんだ」と説教してはいけないということです。大変な状況で救急外来を受診された訳です。まずはねぎらいでスタートです。そして、救急だからこそ「笑顔で挨拶」です。

MESSAGE

採用希望者のみなさんへ

中小病院はどこも医師不足です。だからと言って弱音は吐きません。そして無いものねだりもしません。いま居る人材を最大限大事にして、その範囲で責任ある医療を展開していきます。そのためには地域の方々が、病院がいま大変な状況にあること、そして病院が今できる限界を知ることがとても大事になります。私どもは過去4年間、地域に出向き、病院の具備する機能を講演会形式で51回(2017年2月現在)広報してきました。その結果、2015年10月に、山形県立河北病院が立地する山形県河北町の全住民が参加する「河北病院を支える会」が結成されました。私どもの医療が地域県民に受け入れられている証左でもあります。2017年は救急医療(当院名称は救急総合診療部)を充実したいと思います。そして、仮説を立てて検証したいと考えています。その仮説とは、「時間内の救急応需を高めれば時間外救急は減るだろう」というものです。仮説を成就するための工程は、時間内に救急対応する医師を複数配置して応需率を100%近くに高める。そして当院で対応困難な場合はすぐ高次機能病院に搬送する、というものです。工程を担保するために、応援医師の確保に努め、救急対応の標準化を進めています。地区医師会の先生方には、こうした取り組みにご賛同戴き、平日の夜間救急診療をサポートして戴いております。これは、地区医師会の先生方に河北病院の救急外来にお越し戴き、直接救急診療を担当して戴くシステムです。この画期的な取り組みは2007年にスタートし2017年2月現在も脈々と続いております。とても助かっています。河北病院と地区医師会の先生方の信頼関係なくしては立ち上がらないシステムです。このサイトをご覧になっている皆さん。是非とも私どもの仲間になって、私どもが果たすべき医療展開に協力してほしいと願っています。元気な若者よ飛び込んでこい、です。

リクルート用PV